コーヒーを飲むと胃がキリキリしてくる…なんて方、いらっしゃいませんか?
実は私もそのひとり。もともと胃腸が弱いのですが、特に胃が弱っている時に飲むとあいたたたーとなってしまいます…。
結論として、大きく分けて4つの成分が原因になっています。
1.カフェイン 2.クロロゲン酸 3.タンニン 4.脂質の酸化
この記事では、コーヒーを飲むと胃痛が起こる原因と、どうしたらコーヒーによる胃痛を防止できるのかをみていきたいと思います!
「カフェイン」とは?
カフェインはコーヒーや茶葉などに含まれる食品成分です。疲労感が和らいだり、眠気がさめたりする効果がありますが、皆さんも馴染みがあると思います。
コーヒーに含まれるこのカフェインには、胃酸を分泌させる効果があります。そのため、多く取りすぎたり、胃が荒れているときにコーヒーを飲むときに胃痛につながることがあります。
「クロロゲン酸」とは?
「クロロゲン酸」はポリフェノールの仲間なんです。
ポリフェノールと聞くと老化防止に良いイメージですし、血糖値を抑制してくれたりといい面もあります。その反面、胃酸の分泌が活発になってしまうため、空腹時や胃が弱っている時には特に胃酸が胃の粘膜を刺激して痛みが出てしまう…という流れです。
「タンニン」とは?
タンニン酸(タンニン)もポリフェノールの一種で、渋みを感じる成分です。
緑茶、コーヒー、紅茶などに多く含まれる苦味成分です。これはタンニンが舌や口腔粘膜のたんぱく質と結合し、そのたんぱく質を変性させてしまうことによって感じるといわれています。
この性質は、胃の粘膜を荒し、消化不良を起こして、人によっては、吐き気や下痢を起こす場合があるので、胃痛の原因にもなり得ますね。
「脂質の酸化」とは?
焙煎後から日数が経つと、コーヒーの味が酸っぱくなったなぁと感じたことはありませんか?
実はこの脂質の酸化が関連していると言われています。
コーヒーにも脂質が含まれています。コーヒーの表面に油のようなものが浮いているのをみたことはありませんか?目視できる部分の脂質です。深煎りの豆は特に油が出てきやすいです。
酸素に触れることで「過酸化脂質」という物質に変わりますが、これが胃の荒れや腹痛、胃痛等の原因になることがあります。
ちなみにコーヒー豆を焙煎後は、粉に挽いてしまうと酸素に触れる面積が多くなるので、酸化が進みやすくなってしまいますので、できるだけ豆の状態で保存して、飲むときに挽いて粉にしてあげると酸っぱくなりづらいですし、脂質の酸化も防ぎやすいので試してみてくださいね!
胃痛にならない対策
- コーヒーは1日4,5杯までにする
- 牛乳と混ぜてカフェオレにしてみる
- 空腹時に飲まない
- カフェインレスコーヒーやデカフェを試してみる
コーヒーは1日4,5杯以下にする
基本的には少量や適量のコーヒーであれば胃痛は起こりにくいとされています。
1日の摂取量は一般的に4,5杯とされています。
なので,いつも4,5杯以上飲んでいる方は飲み過ぎが原因で胃痛を引き起こしている可能性もありますので、一旦それよりも少ない杯数に抑えてみて様子をみてください。
牛乳と混ぜてカフェオレにしてみる
牛乳には胃の粘膜を保護する成分があります。冷たい牛乳だと胃に負担がかかりやすいので、温めた牛乳とコーヒーを混ぜて飲んでみるのもおすすめです。
熱いコーヒーに冷たい牛乳を混ぜてちょうど良い温度にするのもいいですね。
空腹時に飲まない
空腹時に、胃酸の分泌を促すコーヒーを飲むと胃痛になりやすいので気をつけましょう。
ご飯やお菓子など、少しお腹に入れてからコーヒーを楽しむことも対策になります。
カフェインレスコーヒーやデカフェを試してみる
カフェインが原因で胃痛が引き起こされている場合、
カフェインが少ない「カフェインレス」、カフェインを取り除いた「デカフェ」、カフェインが含まれていない「ノンカフェイン」の飲み物を試していただくのも対策になります。
現在ではカフェインの含有量を調整したコーヒーが多くありますので、コーヒーが好きな方や、紅茶やお茶に切り替えてみようかなという方には一度試してみる価値はあると思います。
中にはほとんどカフェインの入ったコーヒーと味が変わらない高クオリティのものや、フレーバー付きのデカフェコーヒーなどもありますので、気が向いたら試してみてはどうでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
大好きなコーヒーを飲んで胃痛になってしまうという悲しいことは、できるだけないに越したことはありません。
自分の体と相談しつつ、コーヒーとの適切な関係性を探ってみてくださいね。
コメント